奥深い山 羽後朝日岳へ

 2015年8月20日   二人行

 奥村清明先生が『秋田の山登り50(無明舎)』で、「朝日岳は、奥深い山だけに、深く険しい渓谷や長大な尾根を、四方に延ばしているが登山歩道はない。現在、朝日岳に至るには、部名垂沢(へなたれさわ)を辿るのが、夏期では一般的で‥‥」と紹介されている羽後朝日岳にタロンペ氏と行ってきました。
 午前4時半能代出発。おにぎりを調達して阿仁経由で田沢湖町に入る。天気は曇、雨が降りそうだ。国道46号線を突っ切り、夏瀬ダムに通じる細い車道に入る。5kmほどで左に入り部名垂沢林道、2km余りで広い駐車スペースに。もちろん他に車はない。昨年の9月、行方不明になった71歳の登山者の情報提供を呼びかける貼り紙がある。7時10分登山開始。50mほど林道をもどり、左の道に入る。部名垂沢の川原に降り立ち、左岸に渡る。水量が多い。2年前より多く、不安。沢には堰堤が数多くあり、左にみながらヤブの登山道を行く。最上部の堰堤付近で登山道は途切れ、ゴロゴロした石の川原を登ることに。浮き石が多く、ヒザとかかとに負担が大きい。2時間ほどで最初の難所、川幅が狭いところに3mほどの滝があり、慎重に左側を巻いて9時25分二股着。2時間以上石ころの上を歩いたことに。左の沢を進むと今度は滝が連続する。岩肌が茶色に変わり、ツルツル滑る。水量が多く、登山靴の中が水浸しで靴ずれをおこしそうだ。ロープをたよりに慎重に登る。苔むした岩から流れ落ちる滝がきれいだが、楽しんでいる余裕は全くない。1時間ほどで枯れ沢になるが、急斜面で登りにくい。緊張の1時間半を過ごし、11時やっと稜線に出る。雲の間から田沢湖、和賀岳、秋田駒ヶ岳が見える。朝日岳はどっしりとした山容。これから山頂まで稜線歩き、ホッとしている合間もなく今度はヤブで苦労することに。わずかに残っている踏み跡をたどるが、ヤブがひどい。2年前より深くなっている。お花畑には、ミヤマウスユキソウ、キリンソウ、ウメバチソウ、ハクサンイチゲなど、足の踏み場に困るくらいに密生している。12時10分、疲れ切って山頂着。雲があるが、展望はまあまあ。カップ麺とおにぎりで昼食。12時50分、気を付けて下ろうと言葉をかわし、下山開始。ヤブをこいで40分ほどで稜線の降り口へ。滝の脇をロープをたよりに下るが、ツルツル滑り、登りよりもハード。慎重に慎重に下る。無事難所を下り、14時40分二股着。すぐ下の最後の難所をこえたところでひと休み。これからはひたすら石ころの上を歩くことに。疲れから踏ん張りがきかず、何度もころびそうになる。17時、無事車着。握手して健闘を讃え合う。
 長い長いゴロゴロした石の沢歩き、その上が滝の脇を登る、岩がツルツルと滑りやすい、さらに稜線はヤブこぎとハードなコースです。今回は水量が多く、緊張を強いられました。雨が降らなかった一ヶ月前だったら、登りやすく素晴らしいお花畑が楽しめたと思います。
 登り、二股まで2時間15分、稜線まで3時間50分、山頂まで5時間、
 下り、稜線降り口まで40分、二股まで1時間50分、車まで4時間10分、行動時間は9時間50分でした。





堂々とした山容の朝日岳
CIMG1260.jpg




行方不明者の情報提供を呼びかける貼り紙
CIMG1185_201508211509505bf.jpg



最初はヤブの中を行く
CIMG1188.jpg



次は沢の中を行く
CIMG1190.jpg



ゴロゴロした石の中を登る,
CIMG1192.jpg



最初の難所、右を登る
CIMG1199.jpg



足下のダイモンジソウが激励してくれる
CIMG1204.jpg



二股到着
CIMG1206_201508211510305f4.jpg



滝の左を登る
CIMG1211.jpg



随所にロープが張られている
CIMG1212.jpg



ロープをたよりに滝の右を登る
CIMG1214.jpg



ハクサンフウロ
CIMG1227.jpg



二ノ沢畚(もっこ)
CIMG1235.jpg



キリンソウの群落
CIMG1237.jpg



へりで荷揚げ?和賀岳
CIMG1238.jpg



雲の合間から田沢湖
CIMG1240.jpg



矢印の稜線降り口までヤブこぎ
CIMG1242.jpg



山頂にてツーショット
CIMG1243.jpg



ハクサンイチゲ
CIMG1252_20150821151134d26.jpg



ミヤマウスユキソウ
CIMG1261.jpg



無事到着、やっと終わった!
CIMG1273.jpg


☆同行者タロンペ氏のブログはこちらです


◎マイホームページ 「住職の秋田山日記」
http://enjoymntn.web.fc2.com/


◎マイホームページ 「浄土宗 大窪山 光久寺」
http://koukyuji.web.fc2.com/
スポンサーサイト

羽後朝日岳(1376m) 和賀山塊第2の高峰へ

2012年 10月4日   二人行

 9月26日、山頂に立てなかった羽後朝日岳に、タロンペ氏と二人で再挑戦しました。
 午前4時真っ暗な能代を出発、101号線を通って登山口へ。6時20分出発、二俣を目指す。1週間ほど前に歩いているので、迷うことなく左岸の歩道に入り堰堤を越していく。約2時間かかって二俣到着。前回ルートを見失った急登に入る。踏み跡を信じて登っていくが、予定のルートよりかなり左に入っている。(下の地図の赤の細線)右にコースを変えるが、ヤブで進めず、やむを得ず稜線を目指して直登する。前回と同じ状況に気落ちしながら、密生したササやぶと低灌木の中を稜線目指す。標高差140mの直登。標高1260m、前回よりは山頂に近い地点にたどり着いたが、予定した部名垂沢源頭上部の鞍部まで250mほどある。稜線は南東の風が強く、帽子が飛ばされそう。寒くウィンドブレーカーを着用する。場所によっては背丈までのササやぶであるが、稜線をたどって山頂を目指す。45分ほどで、部名垂沢源頭上部に着く。ここからはわずかに踏み跡があり、比較的歩きやすい。ここから見る羽後朝日岳は雄大でどっしりとしている。紅葉のはじまったお花畑を通り、山頂を目指す。12時03分山頂着。雲の流れが速いが、和賀岳、荒沢岳、白岩岳、田沢湖、秋田駒ヶ岳、森吉山などが見える。鳥海山、岩手山は裾のだけしか見えない。やっとたどり着いた羽後朝日岳に感動をおぼえながら昼食。1時下山開始。お花畑にハクサンイチゲ、ヒナウスユキソウが咲いている。ミネカエデ、ミネザクラ、ナナカマドの紅葉がきれいだ。部名垂沢源頭上部の鞍部から踏み跡を辿って下る。踏み跡があり、ヤブを漕ぐほどではないがすごい急斜面だ。標高1145m付近まで枯れ沢だったのが、突然水が流れている。ここが源頭になるのか。大きな滝である。緑のコケがきれいだ。ここから下は大小多くの滝が続くが、ロープが張られている。1020mからまた枯れ沢に。15時10分二俣着。ここからは膝の痛みに耐えながら、無言でひたすら駐車場を目指す。16時57分無事到着。

 二俣を過ぎて、標高995m付近から真上にはっきりした踏み跡があり、そちらに迷い込みやすい。はずかしいことに、我々は2度もそちらに迷い込んだ。995m付近から右にある枯れ沢に入る必要があるが、標識もマーキングテープも付いていない。羽後朝日岳を目指すときは、ここが要注意である。

登り 
駐車場から二俣まで2時間、二俣から稜線(1260m)まで1時間50分、稜線(1260m)~部名垂沢源頭上部(稜線)まで45分,部名垂沢源頭部(稜線)~山頂まで50分。
※二俣~稜線(1260m)~部名垂沢源頭上部はコース外のため、参考になりません。

下り
山頂から部名垂沢源頭上部(稜線)まで40分、部名垂沢源頭上部(稜線)から二俣まで1時間40分、二俣から駐車場まで1時間40分.
行動時間10時間21分でした。

   ※迷わずに正規のルートを辿れば、
              所要時間は登り4時間30分、下り4時間ぐらいだと思われます。    


【駐車場~二俣 コース地図】
IMG_0003_20121006133729.jpg



【二俣~羽後朝日岳 コース地図】
IMG_0001_20121006133754.jpg
2万5千分の1地形図「抱き返り渓谷」「羽後朝日岳」

※カメラが故障し、同行者のタロンペ氏のカメラの画像をお借りしました。ありがとうございました。

駐車場を出発
PA040001.jpg


堰堤脇の左岸の歩道
PA040014.jpg


二俣手前標高750mの滝
PA040032.jpg


二俣、左の沢を登ります。
PA040044.jpg


二俣過ぎて最初の10mほどの滝(905m)
PA040052.jpg


二俣過ぎて2つ目の滝(960m)
PA040053.jpg


稜線での背丈ほどのヤブこぎ
PA040060.jpg


ヤブこぎ中に見る朝日岳山頂ははるか遠くに感じる。
PA040065.jpg


ミネカエデ、ミネザクラの紅葉の向こうに田沢湖。
PA040074.jpg


紅葉と朝日岳山頂
PA040084.jpg


山頂で感激の記念撮影
PA040125.jpg


部名垂沢源頭上部の稜線からの下山口・マーキングのテープが付いていました。
PA040130.jpg


部名垂沢の源頭。滝になっていて緑のコケがきれいでした。(1145m)
PA040137.jpg


標高1110mの滝
PA040140.jpg


標高1095mの滝
PA040139.jpg


標高1050m、今コース最大と思われる滝。
PA040142.jpg


朝日岳山頂から和賀岳
PA040115.jpg



☆同行者タロンペ氏のブログはこちらです


◎マイホームページ 「住職の秋田山日記」
http://enjoymntn.web.fc2.com/

◎マイホームページ 「浄土宗 大窪山 光久寺」
http://www2.ocn.ne.jp/~koukyuji/





羽後朝日岳(1376m) 和賀山塊第2の高峰を目指しましたが‥‥。

 2012年 9月26日 二人行

 和賀山塊第2の高峰、羽後朝日岳にタロンペ氏と行ってきました。登山道がないため、部名垂沢を遡行し、稜線に出て山頂に向かうしかありません。
 午前4時30分、ガスがかかり星が見えない中105号線を通って田沢湖へ。田沢湖町の旧道を通り46号線を横切って真っ直ぐ進み、夏瀬温泉方面へ。舗装道路から砂利道になり、荒れた部名垂林道を10分ほどで標高280mほどの車止め着。車5~6台ほど駐車できるスペースがある。もちろん、車は私たちの一台だけ。部名垂沢(ひなたれさわ)を遡行するため、渓流シューズ、ザイル等を持参して、私は登山靴、タロンペ氏はスパイク付長靴で7時20分出発。50mほど林道を戻り、左の道を下り部名垂沢へ降りる。沢は荒れており、大きな石がゴロゴロして、決して美しい沢とは言えない。標高300mから440m付近まで堰堤が続く。数えてみたら大小合わせて16個もあるが、右側(左岸)に巻き道があり、難なく通過できる。赤いテープが誘導してくれる。440mを過ぎると沢歩き。ゴーロで歩きにくく、膝への負担も大きい。左右には土砂崩れが随所に見られる。水量は少なく、途中に渓流シューズ、ザイルなどをデポする。次第に沢が狭くなり、標高780m付近に10mの滝が行く手をはばむが、左側の岩場が通過できる。9時40分、標高850mの二俣に着く。ここから標高差400mのコースは厳しい急登である。すぐに20mを超える2段の滝が姿を現す。ロープがはられており、左側を巻くが草付きで足場が不安定。そこから上部は這って登るほどの急斜面。草はホールドにしたくないが、周囲に草しかない。草付きの垂直な壁を登っているような感じ。すごい恐怖感。これが1時間半続く。必死に登っている内にやぶこぎになり、標高1000m付近で沢を見失う。踏み跡をたどるが、方向が違うので直登する。稜線に出たのが11時28分、予定した地点より300mほど山頂に遠い。胸までのササやぶ。山頂がはるか遠く感じる。近くの二ノ沢畚が美しい。田沢湖、森吉山、秋田駒ヶ岳も見える。ササやぶに圧倒され、引き返すことを決断。滑落しないように後ろ向きになって慎重に下る。すごい緊張感。二俣で昼食。膝に疲れがたまり、踏ん張りがきかない状態でひたすら下る。15時35分、無事駐車場着。リベンジを誓って能代へ。
 登り、二俣まで2時間20分、稜線まで4時間8分、行動時間8時間15分でした。



羽後朝日岳ルート地図はこちらにあります。



CIMG2831.jpg
部名垂沢を出発


CIMG2832.jpg
沢にはたくさんの堰堤がありました。


CIMG2834.jpg
川原と周囲の緑


CIMG2838.jpg
崩壊が随所に見られました。


CIMG2844.jpg
最初の滝。左側ロープがあります。


CIMG2851.jpg
標高850mの二俣。左の沢を行きます。


CIMG2859.jpg
二俣を過ぎると2段の大きな滝が。20m以上はありそう。左のロープを伝って通過。



CIMG2857.jpg
滝の上部。左の草付きを進みます。


CIMG2861.jpg
振り返ると二ノ沢畚が。


CIMG2862.jpg
稜線より羽後朝日岳(奥)


CIMG2867.jpg
秋田駒ヶ岳


CIMG2868.jpg
田沢湖町神代方面


CIMG2870.jpg
田沢湖


CIMG2874.jpg
胸までのササやぶ

CIMG2883.jpg
アケボノソウ

CIMG2884.jpg
沢の入口から志度内畚(1290m)


☆同行者タロンペ氏のブログはこちらです


◎マイホームページ 「住職の秋田山日記」
http://enjoymntn.web.fc2.com/

◎マイホームページ 「浄土宗 大窪山 光久寺」
http://www2.ocn.ne.jp/~koukyuji/

プロフィール

ナリユキ

Author:ナリユキ
 秋田県能代市にあります浄土宗光久寺というお寺の住職をしております。山登りを趣味とし、機会を見つけて近場の山に登っております。白神岳をホームグランドとして、月に2~3回の山行を目標としており、白神岳には一年を通して毎月1回は登っています。山日記のホームページも開設しています。
年齢的にいつまで続くことやら。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: